ダウ理論はトレードの基礎中の基礎で、必ず覚えてからトレードしてほしい項目になります。
この記事では、初心者向けにダウ理論を解説していきます。
全てをしっかり解説するというわけではなく、トレードに必要だと感じる部分をピックアップしてお伝えしていきます。
ダウ理論とは?
チャールズ・ダウが考案したものです。
当初は景気循環を探ろうとするための理論でした。それが現在はテクニカル分析の原点となっております。
全ての市場参加者が意識してトレードしていると言っても過言ではないです。
ダウ理論は6つの基本法則がある
その中で、最も大切だと私が思う原則から順にお話ししていきます。
原則1:トレンドは転換の明確なシグナルが出るまで継続する
ダウ理論に関しては、この原則1の部分だけでも覚えて帰ってください。
トレンドは上昇トレンドの場合、高値と高値・安値と安値が切り上がっている必要があります。
このトレンドの定義は非常に大切です。
トレードはトレンド方向に沿ってエントリーをする順張り手法が主流ですが、このトレンドの定義を知らないと順張りが出来ません。
そのため、この部分だけでも覚えていってください。
高値と安値の切り下げが発生すると転換のシグナル
本題に入りますが、転換のシグナルとは高値と安値の切り下げが発生した場合にトレンド転換となります。
この図の左側部分は高値と安値の切り上げが起こっており、上昇トレンドです。
逆に右側部分は、高値と安値が切り下がっています。
この場合、下降トレンドへの転換が行われたことを意味します。
さて、ここで一つ問題です。
次の2つの内、どちらが上昇トレンドの終わりとして意識されるでしょうか?
・安値が切り下がる
・高値が切り下がる
答えは、安値が切り下がることです。
これは高値が切り下がった図ですが、高値が切り下がっただけだと・・
このように、安値さえ割り込まなければ、再度上昇の開始→高値の切り上げが見られたら、上昇トレンド継続となります。
そのため、直近の安値を割ったかどうかを目安に、トレンドの継続を判断するのが良いです。
そのほかの原則
ほか5つの原則がありますが、追々覚えていけば良いと思います。
基本原則2:平均株価は全ての事象を織り込む
市場価格の形成に影響を与えるあらゆる要因は、平均価格に織り込まれるという意味合いです。
ファンダメンタルズや自然災害などの全てはチャートに反映されるので、テクニカル分析をすれば今後の流れを読むことが出来るという意味合いで捉えています。
基本原則3:トレンドには3種類ある
トレンドには3種類あります。
・長期トレンド:上昇or下降の明確な方向性を示す。1年~数年間継続する
・中期トレンド:長期トレンドと逆行する調整局面を示す。3週間〜3ヶ月継続する
・短期トレンド:中期トレンドの中の調整局面を示す。数時間〜3週間継続する
このサイクル自体を自分は使いませんが、トレンドの考え方としては参考にしています。
つまり、長期トレンド=大きなトレンドの波。
中期トレンド=トレンドの中の調整局面。(上昇トレンドなら調整下落)
短期トレンド=中期トレンドの中の調整局面。
基本原則4:長期トレンドは3段階からなる
トレンドは3つの局面に分けて考えることが出来ると言われています。
上昇トレンド前提で解説していきます。
第1段階:先行期
少数の投資家が、底値買いをする時期です。
大量の資金を売買する投資家が、いわゆる仕込む時期です。
第2段階:追随期
先行期の上昇を見たトレーダー達が、どんどん参加して買いを積み上げていく時期です。
多くのトレーダーがエントリーするため、トレンドが加速します。
第3段階:利食い期
投資家が利益を確定する時期です。
トレンドが伸び切って、それ以上伸びない時期です。
大衆が買う時期なので、投資家の利益確定が終われば下落が始まります。
基本原則5:平均は相互に確認されなければならない
正直この項目は、FXのデイトレードにおいてはあまり使いません。(個人的には)
複数の市場や銘柄で、相関性を確認する必要があると言われています。
基本原則6:トレンドは出来高でも確認されなければならない
これも私はFXのデイトレードにおいてはあまり使っていません。
価格が上昇していても、出来高の上昇が伴わない場合はトレンドが転換する可能性があります。
最後に
ダウ理論について解説してみましたが、いかがだったでしょうか?
トレンドの定義と、トレンドが反転する定義について理解することが出来れば、トレードの精度は更に上がると思います。
ダウ理論をご理解いただいた方は、更に深いった解説をしているこちらの記事もご覧くださいませ。
参照:勝てる環境認識とは?FX初心者でも分かるよう徹底解説!
ブログランキングに参加しています!
この記事が参考になれば、クリックして応援してくださいm(_ _)m