チャート分析をする上で、サポレジ転換は非常に重要なテクニカル指標です。
サポレジ転換を確認してから第二波でエントリーをすることで勝率も上がりますし、トレンドの継続判断や、反転の判断に使えます。
この記事では、サポレジ転換とは何か?
また、何故サポレジ転換が発生するのかや、サポレジ転換を使ったトレード手法などを解説していきます。
トレンドって何?という方は、こちらの記事も併せてご覧くださいませ。
参照記事:ダウ理論とは?
サポレジ転換とは?
サポレジ転換は、これまでのサポートラインをブレイクした後に反転するも、そのサポートラインがレジスタンスラインに変わることです。
※私はレジスタンスラインがサポートラインに変わることも、サポレジ転換と表現しています。
参考図
💡ワンポイント
サポートライン
→安値と安値を結んだラインのこと。下値支持線とも言う。
レジスタンスライン
→高値と高値を結んだラインのこと。上値抵抗線とも言う。
サポレジ転換
→サポートラインを一度ブレイクした後、その後の戻りがサポートラインで止められ、レジスタンスラインに変わること
トレードでは、一度ブレイクしたラインを戻って来て試すことは良くあります。
その際にラインを越えずに反発した後にエントリーをすることで、
損切りをそのラインを越えたところに置くことが出来、損失を限定したトレードが出来るようになります。
他の市場参加者もサポレジ転換は常に意識しているので、
サポレジ転換が起きている場所を探しながらトレードしていきましょう。
何故サポレジ転換は機能するのか?
今からトレードにおける大切なことを話していきます。
何故サポレジ転換は機能すると思いますか?少しお考えください。
正解を言います。
上昇時のサポレジ転換を例に取ると、サポートライン近辺で新規の買いが入るからです。
なんだ。当たり前のことじゃないか。そう思う方もいるでしょう。
しかし、この新規の買いには2種類あります。
・売っていたポジションの損切り
・ポジションを保有していなかった人の新規の買い
この中でも、トレンドが出る上で大切なのは、損切りで発生する買いです。
参照図
トレンドが出る際に、ポジションを保有していない人の新規の買いだけでトレンドが起きることはほとんどありません。
必ずと言って良いほど、どこかの誰かの損切りによる買い戻しが発生しています。
サポレジ転換は売っていた人の根拠が崩れ、ポジションを損切りして買い戻すラインになるため、反発がしやすいというわけです。
サポレジ転換を活かした第二波のエントリー
では具体的にサポレジ転換をどのように活かしてトレードしていけば良いのでしょうか?
まず前提として、相場はトレンド発生→調整局面(逆行するorレンジになる)→トレンド発生の流れになります。
基本的に一度トレンドが出た場合、もう一度発生することがほとんどです。
そのため、トレンドが出たことを確認→調整の終わりを待つ→再度トレンドが出たところでエントリーが、再現性の高いエントリーになります。
この再度トレンドが発生した波動のことを、第二波と言います。
どのようにして再度トレンドが出たと判断するのか?
その再度トレンドが出た際の判断基準として、サポレジ転換を使う手法が、安定感のあるサインになります。
参考図
この図を解説すると、トレンドが開始する(第一波)→調整波動が発生する(今回はレンジ)→レンジ上限を上抜いてトレンドが再度発生(第二波)→レンジの上限(レジスタンスライン)がサポートラインに転換したことを確認し、エントリー(第二波のエントリー)
相場はダマシと言って、トレンドが出たと思わせてから勢いが伸びず反転することがあります。
そのため、サポレジ転換を確認することにより、ダマシに引っかかりにくくなり、勝率が高くなります。
サポレジ転換で注意すること
最後にサポレジ転換を狙う上で注意をすることをお伝えします。
・サポレジ転換はラインではなく帯で考えるもの
・ストップ狩りに注意する
ストップ狩りとは?
ストップ狩りというのは、サポートラインやレジスタンスラインを割ったところに損切りを置いている市場参加者の損切りを発生させる動きのことです。
参照図
サポートラインを割ったところに買いポジションの損切りがある
→その損切りを発生させるために、一度下に下げてサポートラインをブレイクアウトさせよう
こういった動きですね。
サポレジ転換はラインではなく帯で考える
ストップ狩り(ダマシ)に引っかからないようにするために何をするべきか?
それはラインではなく、帯で考えてエントリーをすることです。
そのため、サポレジ転換がしそうなラインに到達した→すぐにエントリーをすると、ダマシに引っかかり収益が安定しないです。
しっかり反発した後にエントリーすることを意識していきましょう。
逆にダマシが起きた後に逆方向のトレンドに乗ることが出来れば、大きめの収益を上げることが出来るようになるのですが、それはまた別の記事でお話ししましょう。
というわけで、本日の記事は以上になります。
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